

手績みの麻
麻の季節がやってきた。 現代、麻というとリネンが一般的だが ひと昔前の日本で麻というと大麻と苧麻(ちょま)が主であった。 以前私は麻などの天然の素材や布を扱うお店にいた事があり「手積(てう)みの麻」は好きな素材の一つだ。...


祝い着
我が子が生まれた時、お宮参り用にオリジナルの祝着を作った。 着物自体は小さいものなので柄は入れずぼかしのみでシンプルに、その分背紋を紋屋としてこだわろうと決め、まず日々の服の似合う色の系統から着物の地色は青みのピンク、裾には足長のぼかしを紫で入れ、背紋は定紋の周りを誕生花の...


染物とデザイン
少しマニアックな話かもしれない。そもそものわたしのデザイン専門分野は商業的な印刷物のデザインである。 染物のデザインをする際、紙と同じ感覚でデザインしてしまうと、どうにも違和感が生じる。 それは何故かと、色々試してきた上で、大まかに理由を考えてみたところ、印刷物は平面的で、...


紺屋の明後日
「紺屋の明後日」とか「紺屋の白袴」ということばがある。 紺屋とは染物屋のことで、両方ともルーズな感じの意味で私にもかなり当てはまってしまう。 ルーズさの原因は私の性分もあるが天候による部分もある。 引き染めの作業は気温と湿度にとにかく左右される。...


夏の着物「ゆかたかはり(浴衣代わり)」の制作について
9月に入り、いよいよ夏の終わりになってのご紹介となりました。 本来ならば今年の夏分からの展開の予定でしたが、予期せぬ出来事ということは重なるもので、お知らせがこのような季節になってしまいました。 昨年から浴衣代わりになる、誂えの夏着物の制作を始めています。...



















