着物考 その四 ゆかたがわり

今年も当然のように猛暑の夏がやってきました。


着物も気候に合わせ、着用においての決まりごとは柔軟にならざる得ないところです。


「ゆかたがわり」という言葉があります。元々は浦澤月子さんの著書の中で見つけました。

暑い中、おしゃれも大変なので涼しげに気楽に装いましたという着物のことを指します。謙譲の美を感じさせるきもののことと著書にも書かれています。


とても素敵な言葉だと思い、そのように装える夏着物を数年前から作っていますが、夏が酷暑になるにつけ、素材のメンテナンスのしやすさということは、ことのほか重要ではないかと思っています。


空調が効いている屋内だけで過ごす場合は別として、夏の外出にはどのようにしても汗をかきます。

絹ものの素晴らしさはもちろん別格ですが、残念ながら丸のまま水で洗うということはできません。

麻や綿など、この季節は水でジャブジャブ洗うことができる素材というのは着用の安心感にも繋がります。気持ち良く着れるというのも大切なことです。


夏の着物は見た目ほど涼しくはありませんが、とても風情を感じるもの。

カジュアル過ぎず、涼しげに気楽に。夏のお稽古事や、ちょっとしたお出かけでも暑さに気をつけておしゃれも楽しみたいものです。





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